退去者が出たときの原状回復費について
2017.06.26

後ろ姿入居者が賃貸契約を終了する際に借りた際の状態にする義務を負っています。これが不動産賃貸における原状回復と言います。もし退去者が出た場合の原状回復について知らずにいると、莫大な費用がかかってしまう事がありますのでしっかりと知識を持っておく必要があります。
■退去時の立ち合いで実際に室内の確認を行う退去時の原状回復について最も重要になるポイントです。退去時の立ち合いで、室内に故意と思われるような傷やヘコみ、汚れはないかなどを確認することがよいでしょう。この確認は原状回復のほかに、入居時に借主から預かっていた敷金の返済額を算出するためにも非常に重要なことになります。しかし、不動産経営をしている方は本業がサラリーマンやOLといった方が多く、退去時の立ち合いを不動産の管理業者などの業者に委託しているオーナーもいます。しかし修繕費の負担はオーナーになりますので、信頼できる不動産の管理業者に委託することがよいでしょう。
■原状回復費の負担割合を知っておく退去時の原状回復をめぐってこれまでさまざまなトラブルが数多く発生していたため、国土交通省がガイドラインを発表しルールを設定しました。基本的に、退去時に預けていた敷金から引かれる費用はハウスクリーニング代と、故意に汚してしまった部分の修理代になります。そしてその他の経年劣化などによる汚れなどの修繕費はオーナー負担になるということが決まりました。主にどういったものがお互いの負担になるのか詳しく紹介します。
【マンションやアパートなどの鍵】基本的にオーナー負担になります。しかし入居時の契約書に入居者が退去時に負担するという条項があればオーナー負担ではありません。
【エアコン、お風呂、トイレ、洗面台などの設備】日常的に使用しているための汚れや故障であればオーナー負担になります。しかし、故意はもちろん過失が認められる場合、さらに水回りの手入れ不足によるカビや水垢などがあった場合には入居者負担になる場合もあります。
【フローリングや畳】フローリングなどの床の大きな傷やへこみについては入居者負担になります。しかし日焼けなど日常使っているだけでついてしまう汚れや小さな傷は、オーナー負担になります。畳は何かをこぼした汚れであったり、日常使っているだけではつかない汚れであれば入居者負担になりますが、畳一枚単位が原則になっています。1枚だけ畳をとりかえるのは違和感を感じるので、汚れた1枚だけを入居者負担にし、その他のすべてはオーナー負担になってしまうのです。
【壁紙やクロス】こちらも床同様に、日常使っているだけでついてしまう日焼けによる汚れであったり、ピンや画鋲の穴、自然消耗についてはオーナー負担になります。さらに冷蔵庫を置いていた後ろの壁の黒ずみなどの汚れについてもオーナー負担になりますが、タバコのヤニによる黄ばみや、釘、ねじ穴、キッチンの油汚れについては入居者負担になります。
今は国土交通省からの指導も入り、トラブルは少なくなりましたが、今でもトラブルは起きています。そうならないためにも、原状回復にあたる費用などの必要な知識を身につけて、借主と賃貸人のお互いの負担部分を契約書でしっかりと理解しておくことがよいでしょう。

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